かまぼこはなぜ値段に差があるの?
高級かまぼことスーパーのかまぼこの
違いについて解説

<目次>

値段の違う大きな理由2つ

おせち料理には欠かせない紅白のかまぼこ。歴史上かまぼこは高級食材であった時期がありました。同じ大きさでも1本数百円のものから何千円もするものまで。値段の幅の広さにびっくりしたことはありませんか。
値段の違いの理由には大きく2つあります。

原材料

上質な魚ほど値段が高い。つまり「原材料」に「上質な魚(=高級)」を使うほど値段が高くなります。
かまぼこの基本の材料は、白身魚と調味料のみです。これを板付けし蒸したり焼いたりして作っているため、上質な魚の場合は、それだけでかまぼこ特有のむっちり感やうまみが生まれます。
山口県萩市は日本海に面した漁場豊かな港町です。萩の港には、毎日新鮮な地魚が多く水揚げされます。村田蒲鉾店は、古くよりこの近海の地魚を使った蒲鉾づくりを今も守り続けています。

製法

蒲鉾づくりは、その日の素材の善し悪し、時間、温度などほんのすこしの違いで出来具合が左右されてしまう難しい物。「シンプルな食べ物だからこそ、奥が深い」蒲鉾は、そのときの条件に合わせ、水・原料・塩などの配合を的確に行えるかが重要です。そこには、職人の勘とこだわりの製法が欠かせないのです。
萩発祥の「焼き抜き製法」は、一般的な蒸し製法と違い、板の下からじっくり焼き上げ冷ます製法。私たち村田蒲鉾店の蒲鉾づくりは、身がしまりプリッとした弾力としなやかさを常に探求しています。

かまぼこが高級だった江戸時代

昔は白身魚というのは高価なものでした。
そのため、かまぼこも高級な料理とされており、おせち料理や贈答品としても使われていました。豊臣秀頼がかまぼこを大好物としていたと言われており、本能寺の変の直前、織田信長が最後に食べた食事にも出されました。
長い歴史を持つかまぼこですが、商品としての販売は意外と遅く、江戸時代以降だと言われています。
その昔、武家が結婚式をする際は縁起物として鯛が欠かせないものでしたが、経済的に鯛の用意が難しい場合などは、絵に描いたものや模造品で代わりにしていました。
この模造品の1つが飾りかまぼこで、段々と庶民が結婚式で縁起物を出す時に使われるようになっていったのです。

村田蒲鉾店の独自製法のご紹介

村田の新しい味を作り出すためには、長年私たちが大切にしてきた鮮魚の目利きの経験が生かされています。安定した質の良さと抜群の鮮度を保つために、水揚げした魚をそのまま船上で加工する希少なすり身に着目。萩蒲鉾の命ともいえる生えそをブレンドし、村田の蒲鉾作りに合った品質、味といった他では真似ることのできない、村田蒲鉾店オリジナルの最高品質のすり身に仕上げました。

職人の頑なまでの思いのもと、素材、製法にこだわり試行錯誤を重ね、満を持した村田の「一いち」、誕生です。

商品紹介

焼き抜き蒲鉾 一萩王 大160g

村田蒲鉾店オンラインショップではその他にも焼き抜き製法でつくる一級品のかまぼこをご用意いたしております。
ぜひご覧くださいませ。

村田蒲鉾店の焼き抜きかまぼこはこちら