萩の伝統名産 焼き抜き蒲鉾についてご紹介

<目次>

今回のコラムでは、山口県名産の本格派焼き抜き蒲鉾の伝統製法について詳しくご紹介致します。
蒲鉾の材料の中では、最高級品で濃厚な旨みのある、エソを使用した焼き抜き蒲鉾について詳しくなっていただき、是非ご賞味いただけますと幸いです。

蒲鉾について

蒲鉾は「板につく」と言って、家庭や仕事の安定を願う縁起の良い食べ物だと言われています。
また、豊臣秀頼の大好物であったとも伝えられており、本能寺での信長の最後の晩餐にも供されたと言われています。また、武家の結婚式では鯛が縁起物として欠かせないものでしたが、経済的に用意できない場合は絵や模造品を持ってこれに代えたと言われています。
その一つが細工蒲鉾(飾り蒲鉾)であり、次第に庶民の結婚式にも縁起物として出されるようになりました。

 

蒲鉾が縁起物とされる理由

蒲鉾が縁起物として良いとされている理由は、形と色にあります。

1つ目は、丸みある形です。丸みのある形は日の出を表しています。
日本では古来より「初日の出と共に豊作の神様が現れる」といわれており、食べ物に困らないように初日の出を拝むことから日の出のかたちに似たかまぼこは縁起物として広く親しまれています。
2つ目は紅白の色です。色の意味は、紅色はめでたさと喜びを意味し、白色は神聖さを表しています。
めでたい時の垂れ幕やお祭りの提灯などの紅白の色も同じ理由で赤白色になっております。

山口県名産の焼き抜き蒲鉾は、「萩」が発祥の地です。「焼き抜き」といわれる山口県独自の伝統手法が大切に受け継がれています。

焼き抜き蒲鉾の伝統製法

山口県独自の伝統製法で作られる焼き抜き蒲鉾は、萩が発祥の地で、初代藩主 毛利秀就の時代からある萩の名産品です。
江戸時代中期からここ萩の地で、北浦沿岸で獲れるエソや小鯛を原料として作られてきました。

全国一般に蒲鉾の製法はペースト状にした魚肉を板に盛り、蒸して固めるのが普通ですが、萩の蒲鉾は焼き抜き蒲鉾の名のとおり、蒸すのではなく、鮮魚のすり身をかまぼこ板に盛りつけ、板の真下から間接的に焼きぬくことです。表面に直接火をあてないため、蒲鉾の肌は雪のように白く焼きあがります。遠火でじっくり時間をかけて焼き上げることにより、独特のプリプリとした弾力と、つややかな肌に仕上がります。また、加熱で膨張したかまぼこが冷えて縮み、表面に美しいちりめん皺ができるのも、焼き抜き蒲鉾の特徴です。
日本海で獲れた新鮮なエソをすり身に加工しているので、自然の塩加減が絶妙の魚本来の味をお楽しみいただけます。

一本一本に職人の技が光る味わいです。

萩の焼き抜き蒲鉾は、日本海の荒波で獲れた新鮮なエソという魚を主原料にしています。
エソは濃厚な旨味があり、蒲鉾の材料の中では最高級品と言われています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回は、萩発祥の焼き抜き蒲鉾について詳しくご紹介致しました。
皆様も萩を訪れた際には、萩伝統の味を継承する村田蒲鉾店に是非お越しいただき、焼き抜き蒲鉾をご賞味ください。

▶萩の伝統製法「焼き抜き蒲鉾」はこちらから